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毎日新聞 2007年7月16日付 社会・事件・人・話題  お龍の生涯を研究

坂本龍馬の妻おりょう(1841~1906)が後半生を過ごした神奈川県横須賀市に住む歴史研究家、鈴木かほるさん(61)が、おりょうの生涯を本にまとめた。龍馬亡き後のおりょうについてはあまり知られていないが、鈴木さんは「家族を大事にして立派に生きた女性」と話す。おりょうの生涯に焦点を当てた研究をまとめた単行本は初めてといい、11月末ごろ出版予定だ。
 タイトルは「史料が語る坂本龍馬の妻・お龍」(新人物往来社)。約200ページで、半分を資料の図版約120点が占める。
 鈴木さんは国学院大文学部卒。主婦業のかたわら中世史を研究し、4年前に同市からおりょうの資料収集を依頼され、本格的に研究を始めた。
 龍馬と過ごした京都や高知を現地調査したほか、おりょうを取り上げた新聞や論文を網羅。龍馬の暗殺(1867年)から約4カ月後、海援隊の活動費用として龍馬が残した1000両の受け取りを断った▽海援隊の志士が芸者と結婚する際、芸者屋への手切れ金を工面した――など人柄に迫る逸話を発掘した。
 おりょうは龍馬の死後、高知や京都、東京を流転。1875年に商人の西村松兵衛と再婚して横須賀に住んだ。直後に妹の息子を養子にし、大阪にいた母を迎えた。養子と母の死後は妹を呼び寄せて3人で暮らしたが、松兵衛と妹がともに家を出て独り暮らしとなった。1906年に死去し、墓は横須賀市内の信楽(しんぎょう)寺にある。
 鈴木さんは「晩年は酒浸りになったと伝えられるが、そういう資料はない。ただ孤独で、心の頼りは龍馬しかいなかったのでは」と話している。【内橋寿明】

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