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神奈川新聞 「かながわの本」

神奈川新聞 平成20年2月10日付 「かながわの本」

『史料が語る坂本龍馬の妻お龍』  鈴木かほる著

 
今でも人気が高い、幕末の志士坂本龍馬については多くの関係書があり、全国各地に龍馬の会があると聞く。そこでは、龍馬に関係した人物についての研究も進められていると思うが、意外なのは、龍馬の妻お龍についての正史がないというのだ。
著者は、中世史家だが、在住する横須賀で2006年開催の「お龍の没後百年祭ーお龍と龍馬の資料展」に向けて、資料収集を手伝った際、流布している小説・伝記に、俗説や誤謬が多いことを知り、真実に近い生涯をまとめたいとの思いから、本書が生まれた。
そこで、本書の約半分の後半には、詳細な関係年表と、今では入手しにくい伝記を再録、それに龍馬が姉乙女やお龍あてに書いた書簡が写真で収録され、今後の研究に基礎資料を提供している。
前半では、歴史研究家としての著者の力量を示している。これまでの伝記の中身を一つ一つ史実を照らして吟味した。お龍の出自や本名、先祖について調査し、龍馬との蜜月時代、龍馬の死後の流転生活、晩年を過ごし永眠した横須賀時代へと章を進める。
また、龍馬が勝海舟と浦賀湊を訪れたことがあるのを紹介し、お龍が神奈川の料亭で仲居をしていたという伝聞についても検討を加えている。(新人物往来社 ☎03・3292・3931、2940円)

 

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