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毎日新聞 鈴木かほるさんの本「徳川家康のスペイン外交*目的は「洗練技術」

毎日新聞東京本社 平成22年10月5日(火)付

 
徳川家康のスペイン外交解明:目的は「製錬技術」 

         横須賀の鈴木かほるさんが按針調査結果を出版 


 横須賀市在住の中世史研究家、鈴木かほるさん(64)が、江戸時代初期に徳川家康に外交顧問として仕えたイギリス人航海士で水先案内人、三浦按針(ウィリアム・アダムス)らを調査し、家康の真の狙いを解いた「徳川家康のスペイン外交-向井将監と三浦按針」(新人物往来社)を出版した。按針が設計・造船した帆船が浦賀から太平洋を横断してメキシコに到着して今年で400年。家康がなぜ按針を従えたのかなど新説を多く盛り込み、注目を集めている。
 按針は、航海士を務めたオランダ船「リーフデ号」が1600年4月、豊後・佐志生(現在の大分県臼杵市)に漂着した後、家康から気に入られ、洋式帆船造船などの功績で250石の旗本に取り立てられ、相模国逸見(へみ)村(横須賀市西逸見町)に領地を与えられた。
 鈴木さんは、地元の三浦半島、東京都、按針が晩年過ごした長崎県平戸市を巡って按針の足跡などを調査。浦賀貿易を統括していた徳川水軍の御船手奉行、向井兵庫頭政綱・将監忠勝親子とともにスペインとの貿易に密接にかかわっていた史実を掘り起こした。
 また、布教と一体になったスペイン通商の裏側も調査。家康の真の目的が、スペインがメキシコで保有する金・銀の製錬技術、アマルガム法を導入し、幕府の財政基盤を強固にすることにあったと結論づけた。
鈴木さんは子育てが一段落した後、歴史家を目指して国学院大文学部史学科に入り93年に卒業。苦学した成果を生かそうと歴史探究に駆り立てられる。「地元の人物なのに調べられていない部分がたくさんある。郷土史と中央史を結びつけ、いつか日本史の年表に一行でも飾ることができたら」と話した。【田中義宏】

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