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「読売新聞 かながわ文庫」『徳川家康のスペイン外交―向井将監と三浦按針

「読売新聞」 2010年12月16日(木)  「かながわ文庫 」

   『徳川家康のスペイン外交―向井将監と三浦按針』 鈴木かほる 著

先進技術導入の駆け引き

 徳川家康のスペイン外交の狙いや、船奉行・向井将監忠勝とイギリス人航海士・三浦按針(ウイリアム・アダムス)が果たした役割について、15年の研究成果を分かりやすくまとめた。
 豊臣秀吉の死後、家康は、長崎、平戸と並ぶ東国一の国際貿易港を目指し、浦賀を開港させた。当時、世界最強国のスペイン商船に限り、江戸に近い浦賀に招いたのは、なぜか。著書では、スペインりょうメキシコなどで行われていた画期的な金銀製煉法の導入が目的で、スペイン人鉱山技師の招聘を目指したとする。
 スペイン外交では、浦賀貿易の総括者であった向井政綱・忠勝親子が密接に関わった。また、家康が外国人の三浦按針を外交顧問としたのも、スペインとの貿易を確立するためだった。三浦半島の領地や浦賀の屋敷を按針に与えたのは、家康が外交官としての彼の能力を最大限に活用するためだったと述べている。
 鈴木さんは、「家康は、今から400年も前に、浦賀を「開国」させていた。世界に目を向けた徳川家康のスケールの大きさが判る」と話している。(新人物往来社、税別2800円)

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