「神奈川新聞」講演会ー国際貿易港浦賀ー「家康と按針」於横須賀ベイサイドポケット
世界遺産登録を目指す 浦賀港の歴史を学ぶ 2月9日に横須賀で講演 神奈川新聞2019年0月20日付
横須賀市在住の歴史研究家が国際貿易港として栄えたとする浦賀港の歴史を紹介する講演会が2月9日、ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(同市本町)で開かれる。世界文化遺産登録を目指す大航海時代の貿易ルートのリストに、同港を加えてもらうための取り組みを始めた地元住民が、その運動を盛り上げようと企画した。
講演会を主催するのは、地元住民でつくる市民団体「浦賀湊を世界文化遺産にする会」。スペイン、メキシコ、フィリピンの3カ国が登録を目指す「マニラ・ガレオン船の太平洋航路」のリストに、その中継地として栄えたとされる同港も入れてもらおうと昨年に発足し、活動している。
太平洋航路は、スペインが大型帆船「ガレオン船」を使い、植民地だったフィリピン・マニラ−メキシコ・アカプルコ間で行った貿易ルートで、中国の絹織物やメキシコの銀などが運ばれた。
講演会では、歴史研究家で団体の代表にも就いた鈴木かほるさん=同市桜が丘=が講師を務める。鈴木さんによると、同港は太平洋航路の中継地で、1604(慶長9)年から貿易が長崎、平戸の2港に限定された16(元和2)年までスペインの船が出入りしていたという。
当日は、浦賀港を開いた徳川家康がスペインとの外交を望んだ理由や、家康の外交顧問として活躍した英国人ウィリアム・アダムズ(日本名・三浦按針)の果たした役割など、長年の研究結果について解説する。
浦賀は幕末にペリー提督が来航した「開国の地」として知られているが、鈴木さんは「港を閉じた歴史と、港を開いた歴史。浦賀には貿易史で重要な二つのキーワードがある。地元でもあまり知られていない歴史に注目してほしい」と来場を呼び掛けている。
講演会は午後2時からで定員は約300人。入場無料。
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